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夏秋野菜の収穫が終わったハウスを有効に活用して、ほうれんそうや小松菜などの野菜を栽培してみませんか。
これから、栽培を始められる野菜は、ほうれんそう、水菜、小松菜などです。保温カーテンなどの資材を活用しながら栽培するので、来春の作付けに支障をきたさないように、栽培期間を考慮して、栽培する品目を選定しましょう。
果菜類の後作の場合は、土壌中に肥料分が残っていることが多いため、土壌分析を行い、結果に応じて、施肥量を減らすか、無肥料で栽培します。また、播種前に灌水チューブなどで、ハウス全体に充分灌水し、土壌水分を確保しておくと、生育中の灌水はあまり必要ありません。
播種は、溝底播種をすると、発芽が揃い生育も早くなります。方法は、うねの上にL字鋼などを用いて深さ5cm程度のV字型の溝を作り、その底に播種します。さらに、この上に不織布等の被覆資材によるべたがけを行って、生育促進と凍害軽減を図りましょう。
稲刈りや夏の品目の栽培が終わり、来月には雪が降り始める時期となりました。今の時期は、たらのめ、うるい、行者にんにくなどの促成山菜の穂木採取や根株の堀り上げ時期となっています。今年も、高温や少雨といった極端な天候となり、山菜の株養成にも大きな影響がありました。採取した穂木や根株の状態をよく見極め、腐敗したものが混入しないように選別を徹底しましょう。また、乾燥やねずみの食害などが発生しないように、保管場所や保管方法にも注意を払いましょう。
促成山菜栽培は、冬の間にハウスの中で促成から収穫までの作業が可能で、冬期の貴重な収入源となっています。また、夏の管理にあまり手間がかからないため、水稲や野菜といった夏の品目と組み合わせての、周年農業が可能です。
これから本格的な促成山菜の時期になります。栽培に興味がある方は、最寄りの農業技術普及課へお問い合わせください。
令和7年は、開花期の強風や降雨、低温のため、さくらんぼの主力品種「佐藤錦」の結実が少なくなりました。また、近年はさくらんぼの収穫期に高温となることが多く、品質が不安定になっていることも課題です。収量や品質を確保して経営を安定させるため、さくらんぼ園地の品種構成を見直しましょう。
「佐藤錦」の結実を安定させるには、受粉樹の導入が重要になります。アンケート調査の結果、今年も平年並の着果量が得られた園地では、受粉樹の割合が4割から5割と高く、概ね5品種以上が植えられていました。結実の安定のため、計画的に複数の品種を導入しましょう。
特に、収穫期の高温も考慮して、高温になる前に収穫できる早生品種や、着色が良く果肉が硬い「紅秀峰」や「やまがた紅王」の導入が効果的です。
県では、苗木の購入助成を通して、「佐藤錦」から他品種への転換を支援しています。支援の内容や補助金の申請については、最寄りの農業技術普及課やJA、苗木販売業者等にお問い合わせください。
「やまがたアグリネット」では、農作業に役立つ様々な気象情報を配信しています。農作物の休眠状況や加温の開始時期を判断する際には、あぐりんウェザーの低温遭遇時間情報ページをご活用ください。
低温遭遇時間は、「あぐリんウェザー」の農作業情報、会員メニューの項目から利用します。調べたい期間と温度を入力すると、期間内に設定温度を下回った時間数を累積して表示します。
例えば、さくらんぼ「佐藤錦」は、7℃以下の低温に1650時間遭遇すると自発休眠から覚醒します。休眠が覚醒する前に加温するには、休眠打破剤や高温処理を併用し、それまでの7℃以下遭遇時間を参考にしましょう。
また、啓翁桜では、10月1日以降に8℃以下となった積算時間から休眠の覚醒状態を判断できます。休眠覚醒前でも、この積算時間に合わせた休眠打破処理を行い加温することで、促成出荷することができます。
低温遭遇時間情報は、「やまがたアグリネット」会員限定のサービスです。県内在住の農業者または農業関係者の方であれば、どなたでも無料で会員になることができます。この機会に是非会員登録してください。
11月1日土曜日の午前10時から、新庄市角沢の東北農林専門職大学の敷地内で「農大祭2025」を開催します。
今回は、新校舎になって2回目の開催で、今年も専門職大学と農林大学校の学生合同での開催となります。「農大市場」や模擬店に加え、お楽しみイベントを計画しています。
農大市場では、農林大学校の学生達が心を込めて生産した新米や今が旬のりんご、西洋なし、花束、白菜やねぎなどの新鮮な秋野菜のほか、農産加工品のジュースやジャム、木材を加工したスウェーデントーチ、きのこなどを販売予定です。また、農林大学校卒業生による販売ブースも設置予定ですので、ご家族皆様でお越しいただき、ぜひ、おいしい農林大学校の秋を満喫して下さい。
なお、農産物等の販売物は数に限りがありますので、お早めにご来場ください。
詳しい内容をお知りになりたい方は農林大学校のホームページをご覧ください。
学生、教職員一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。